トスカーナから離れてわかった事 ⑴
シエナに二年間、フィレンツェに十年間、トスカーナで合計十二年間暮らした後、
南イタリアのカンパーニア州に引っ越しました。
トスカーナとカンパーニアがこれほどまでに違うとは…大きなカルチャーショックでした。同じ国とは思えないほどでした。
そもそもイタリアが一つに国になったのはたったの150年ぐらい前の話で、
それまでは都市国家で、それぞれが競い合っていたのですから、当然といえるのです。
そして、それ以上に大きな文化圏という括りから見ると、イタリアはローマを境に分かれるかもしれません。
つまり地中海文化圏とそれ以外です。人々の生活スタイルが明らかに違います。
南イタリアは同じラテン系のスペイン、北アフリカやギリシャの方に似ている。
トスカーナは北のゲルマン系の文化の神聖ローマ帝国?が混ざっているように思われます。
で、ルネサンス美術大好き人間が、そういうものの何もないところへ行ったわけですから本当に哀しい思いをしました。
制作においてもイスピレーションが なくなって、枯れていくような気分でした。乗り越えるのに2,3年かかりました。
ざざーーん!
パエストゥム、紀元前7世紀から9世紀頃まで栄えた都市です。
以下詳細 ↓
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%A0
それから有名なのがポンペイですね。
教科書にも載っているアレクサンダー大王のモザイク画もここにありました。
ポンペイについて、以下詳細 ↓
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4
お時間ある方はお散歩してみてください。↓
https://www.google.com/culturalinstitute/project/world-wonders?view=grid&hl=ja
ここに実際に立つと「根深ければ枝しげし、源遠ければ流れながし」という言葉を実感できます。
当時イタリアのどこよりも高い文明で、ルネサンスもここから来ているのが分かります。
つづく。。