2017-01-01から1年間の記事一覧

セバスチャン・サルガド GENESI (創世記)

先日世界的写真家セバスチャン・サルガド氏*のGENESI 展に行ってきた。 *詳しい経歴についてはここ↓↓ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%89 GENESIはイタ…

今なぜ聖フランチェスコなのか?

およそ数多の聖人の中で、「アッシジの聖フランチェスコ」ほどイタリアで愛され親しまれている聖人はいないだろう。 その伝説は今も多くの人々に語られ映画やドラマにもなっている。 注)日本ではフランシスコと表記されることが多いが、ここではイタリア語の…

個展ご報告

ブログでの報告が大変遅くなりました。 この度の橋爪久美子展にお越し下さった方々、また支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。 お陰様で盛況の内終了いたしました。 関西また遠くは下関よりお越しくださって方々、また40数年振りにお会い出来た方…

銅版画作品もあります。

個展まであと一週間となりました。 ようやく銅版画の方の準備も出来てまいりました。 銅版画は全て、一枚一枚丁寧に手で刷っています。 ですのでインクのノリ具合や色が微妙に違っています。刷りの気に入らないものは出しません。 額に入れて会場に飾ってあ…

ミニアチュールの作品

今回の個展には前回大好評だったミニアチュールの作品を多く用意いたしました。 全てイタリアで作って貰った大変素敵な額縁が付いています。 小さい作品ですが、内容の凝縮したものになっていると思います。 手間は大きい作品と変わらない、いや、小さいもの…

個展のお知らせ

この度東京にて個展を開催いたします。 会期 /2017年7月31日(月)~8月6日(日) 会場/ギャルリー・コパンダール 「 ご挨拶 」 イタリア古典絵画に魅せられて、そのスタイルと日本画の融合を目指しています。 現代の大量スピード生産消費の世界とは反対の…

シリーズ「TANZAKU」

10年程前に東京アメリカンクラブというところで個展をさせていただいた時に 何か日本的なもの、(一応私の作品は日本画なのですが、そう認識されていない。w)を応用することが出来ないか?と考案したのが、このシリーズです。 短冊は書に使うものなので、あま…

絵画は解剖学から始まる。

イタリアではヌードデッサンが全ての絵画の基礎となる。 私が学んだAccademia di Belle Arti (国立美術学院)では、たとえ人物画を描かない人、そして具象画でなくて現代アート・抽象画を制作する人でも最初は実技の授業でヌードデッサンを繰り返し行わせる。…

『女性の日』の本当の意味

3月8日はイタリアでは『女性の日』でミモザの花を女性に送ります。街中黄色に色づきます。 これは『国際女性デー』としても世界的なもののようです。 「 1904年3月8日にアメリカ合衆国のニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした。こ…

ゆっくりと進む方が良い時もある(と思いたい。)

もともと手が遅い上、日本画は大変手間のかかる材料を使うので、いつも作品は遅々として進まない。 この冬はイタリアは記録的な寒さで、仕事場でも手がかじかみ、風邪もなかなか治らなくて辛い時期を過ごした。 ようやく今、平行して進めている作品のいくつ…

力は弱さの中で発揮される。

昨日からの急激な冷え込みで路上生活者の人が亡くなったと聞き胸が痛む。 だいぶ以前になるが、友人に勧められて本田哲郎氏の『釜ヶ崎と福音ー神は貧しく小さくされた者と共に』を読んだ。 細かい内容は省略するが、私はキリスト教文化に暮らす中で、消化不…