2015-01-01から1年間の記事一覧

聖夜

イタリア人にとってクリスマスは一年で最大の行事です。 日本みたいに恋人や友人とパーティやってクリスマスケーキを食べて、、 というような事はやりません。 教会のミサに行った後は静かに家族と過ごします。 賑やかだった町も静まりかえっています。 「聖…

オリジナル性ということ(番外編)

前回チョイ出ししました、アンジェロ・ブランドゥアルディについてです。 非常に面白いミュージシャンですので、掘り下げていきたいと思います。 ヨーロッパ中世・ルネサンス音楽のリズムやメロディーを彼の感性で蘇らしています。 それがまた私にはとても新…

オリジナル性ということ(続き)

前回の続きです。 私は学者ではないので、ここで学術的なことを書くつもりはありません。史実に基づいたうえで、制作する中で考えていることを中心に綴っていきたいと思っています。 さて、レオン・バッティスタ・アルベルティ(1404~1472)の残したものは、…

オリジナル性ということ

芸術家にとって、オリジナル性は大変重要なことです。 オリジナル性とは、例えばピカソの絵を見て、 これはすぐにピカソの作品だと分かる、独自の画風があるということです。 私の日本画の師匠はこう教えてくださいました。 「自分の画風といってもパッとや…

私の夢

今回は私の夢の話なので、大風呂敷広げさせてください。 ルネサンスはギリシャ時代に回帰することで生まれた。 印象派は日本の浮世絵から大きな影響を受けた。 異なる文化が交流することで、新しいものが生まれることは歴史が証明しています。 私は日本画と…

常に弱者の立場からの視点を持つということ

この度のテロの犠牲者の方々に心より哀悼の意を表します。 以前フェイスブックに投稿したことを引用します。 「アルジェリアの方と色々と話す機会がありました。 その人は作家で言論弾圧を受けてノルウェーへ政治亡命した。 その後、イタリア女性と結婚して…

絵を描くのも人生と一緒で計画通りにはいきません。

良く、「この絵を描くのにどれぐらい時間がかかるのですか?」 というご質問をいただき、答えるのに困ってしまう。 全然計画的ではないので、その時によってまちまちなのですが、 つまり、10枚ぐらい並行して制作しています。 一作描いて飽きてきたら、違う…

久々にちょっと落ちこんでいました。

大したことではないのですが、ちょっとしたことで 久々に落ちこんでました。 でも大丈夫です。 支えてくれている多くの友のことを思い出しながら、いま浮上しています。 この言葉とても好きです。 …ウォルター・ベンヤミンは、友に宛てた手紙の中で、こう述…

イタリアに渡ってから四半世紀が経ちました。

1990年10月26日に日本を離れました。ちょうど四半世紀たったことになります。あっという間の25年でした。自分なりに毎日一生懸命に生きてきたつもりです。色んな思いはあるけれど、一言では伝えられない。いや、言葉では全部伝えきれない。生涯か…

初めてブログ書きます。

昨日アップした写真が小さすぎたのでやり直しました。 まだ全然わかっていません。 ぼちぼちやりますので、末永くよろしくお願い申し上げます。 「かつて海だった。」 110x88cm 岩・泥絵の具と銀箔