力は弱さの中で発揮される。

昨日からの急激な冷え込みで路上生活者の人が亡くなったと聞き胸が痛む。

だいぶ以前になるが、友人に勧められて本田哲郎氏の『釜ヶ崎と福音ー神は貧しく小さくされた者と共に』を読んだ。

細かい内容は省略するが、私はキリスト教文化に暮らす中で、消化不良的なものを感じていた。

しかしこの書を読んでストンと落ちた。キリスト教に対する先入観を打ち破ってくれた。

アイヘンバーグ作『炊き出しの列に並ぶイエス

この絵を見て欲しい。イエスはサービスする側ではなく、サービスされる側にいるというのだ。

つまり、弱者として生まれたイエスは常に弱者として生き、その側から声を発した。

上から目線で教えを垂れる側ではないのだ。

連日の寒さの中、イタリアでは路上生活者への支援の呼びかけと

ニュースではその甲斐もなく亡くなった方についての報道がなされる。

ふと、日本ではそんなことが報道されもしないのではないかと気になった。

http://ameblo.jp/jamannzu/entry-12069255775.html

釜ケ崎と福音―神は貧しく小さくされた者と共に

本田 哲郎

岩波書店

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