オリジナル性ということ
芸術家にとって、オリジナル性は大変重要なことです。
オリジナル性とは、例えばピカソの絵を見て、
これはすぐにピカソの作品だと分かる、独自の画風があるということです。
私の日本画の師匠はこう教えてくださいました。
「自分の画風といってもパッとやってすぐにできるものではない。
そして何にもないところから始めるのは至難の技である。
だから最初は好きな画家の模倣から始めること。
そしてそこから深めていって、自分のものを出していくのだ。」
私が参考にしている画家の一人、ピエロ・デッラ・フランチェスカ。
凛とした理性的な作風ですが、それでいて冷たくないところが好きです。
聖木の橋を礼拝するシバの女王 (聖十字架物語) 1460~61年頃
「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの勝利」と「バッティスタ・スフォルツァの勝利」
(モンテフェルトロの二連板)
特にこのラテン文字の部分が好きです。
で、ピエロ・デッラ・フランチェスカは、自分が制作するにあたって、
ルネサンスの建築家レオン・バッティスタ・アルベルティの理論を依所としています。
アルベルティの作品
ルチェライ家礼拝堂とTempietto del Santo Sepolcro
その隣にある同作、サン・パンクラツィオ教会。
今はマリーノ・マリーニ美術館になっています。
写真では伝わりませんが、
そこにいると、その洗練された空間に圧倒されます。空気が違います。
まだまだ話が発展するのですが、次の機会に。今日はここらへんで止めときます。
上手くまとまらなくてすみません。
今日の音楽は、
世界最高のメゾソプラノのチェチーリア・バルトリの
ヘンデル 歌劇セルセより「オンブラ マイ フ」(懐かしき木蔭よ)
完全版はこちら↓ 映像素晴らしいです。